リフトアップ効果があることで知られる「HIFU(ハイフ)」。しかし、一部のWEB記事やSNSでは「ハイフは後悔する」「ハイフは将来たるむ」など、ハイフに関するネガティブな意見が見られることがあります。
このような情報を見ると「ハイフに興味はあるけれど、将来のデメリットが大きいかも」と不安に思う方もいるでしょう。しかし、ハイフは本当にやめたほうがいい施術なのでしょうか?
この記事では、ハイフにまつわるさまざまな疑問や不安を解消するために「ハイフはやめたほうがいい」といわれる具体的な理由について解説します。また、ハイフに向いている顔立ちの特徴や、ハイフのよくある質問についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
「ハイフ」とは?
「HIFU(ハイフ)」とは、肌に高密度の超音波を照射する施術法です。主にリフトアップの施術に使われますが、照射箇所によっては目元・口元の小ジワ改善や弾力アップ、部分痩せにも効果を発揮します。
なぜさまざまな効果が期待できるのかというと、ハイフは肌の浅い層から深い層までアプローチできる施術法だからです。
リフトアップ効果を狙いたい場合は、深い位置にある「SMAS(スマス)筋膜」への照射が効果的です。皮膚を支える重要な役割を担うSMAS筋膜に超音波をあてることで、SMAS筋膜が引き締まり、皮膚のたるみを土台から治療できます。
また、肌のハリ・弾力アップ効果を狙う場合は、SMAS筋膜よりも浅い「真皮層」に照射するのが有効です。これは熱によってダメージを受けた箇所を修復するために、コラーゲンやエラスチンなどの生成が促進されることが影響しています。
このように、メスや注射器を使わずとも、さまざまな肌悩みにアプローチできるのが、ハイフ治療の大きな特徴です。
医療用ハイフとエステサロンハイフの違い
ハイフはクリニックで受ける「医療用ハイフ」と、エステサロンで受ける「エステハイフ」の2種類に分類できます。いずれも大まかなメカニズムは同じですが、それ以外の部分で下記のような違いがあります。
医療用ハイフ | エステハイフ | |
---|---|---|
施術者 | 医療資格を持つ医師・または看護師 | エステティシャン |
使用機器 | 出力が強く、SMAS筋膜にしっかり照射できる | 出力が弱く、SMAS筋膜への照射は難しい |
効果の持続期間 | 半年〜1年ほど | 1〜2ヶ月ほど |
価格帯 | 高い | 安い |
ハイフの効果やアフターフォローを重視する方は、医療用ハイフを選ぶことをおすすめします。専門的な知識と技術を持った施術者がおこなう医療用ハイフであれば、施術後も的確なサポートを受けられるでしょう。
「ハイフはやめたほうがいい」といわれる5つの理由
ハイフはリフトアップ効果が期待できる施術ですが、ネット上ではなぜ「ハイフは後悔する」という意見が多いのでしょうか?ここからは「ハイフはやめたほうがいい」といわれる、代表的な5つの理由について解説します。
変化を感じにくい方もいる
10代や20代前半の方は、施術による変化を感じにくい年代です。そのため、ハイフを受けても大きな効果が得られず、施術後に「ハイフを受けたのは失敗だった」と感じてしまうケースがあるようです。
ハイフに限らず、美容医療の本来の効果をしっかり得たいのであれば、自身の年代と悩みに合った治療法を選ぶことが何よりも重要です。
副作用が出る場合がある
ハイフは比較的ダウンタイムが短く、肌への刺激に配慮した施術ですが、施術内容や出力の程度によっては副作用が出る場合があります。
代表的な副作用には、肌の乾燥やむくみ、赤みや腫れなどが挙げられます。その他にも、施術後にしばらく筋肉痛のような痛みが残ることも珍しくありません。
副作用の程度は患者様によってさまざまですが、副作用が重かった方の中には、ハイフに対してネガティブな印象を持つ方もいるでしょう。しかし、ハイフによる副作用は数日〜1週間ほどで、徐々に治まっていくのが一般的です。そのため、過度に心配する必要はありません。
もし、症状がなかなか治らない、急激に痛みが悪化したという場合は、我慢せずにすぐに医師に相談しましょう。
たるみ悪化や老ける原因になることがある
たるみが悪化したり、老けた印象になったりするのは、患者様の肌の状態や施術の受け方に要因があるケースが多いです。
例えば、もともと顔の脂肪が少ない方がハイフを受けると、術後に顔がこけてしまい、老けた印象の顔つきになることがあります。また「早く効果を感じたいから」といって高頻度でハイフに通う方も、脂肪が減り過ぎることで皮膚が余ってしまい、たるみが進行しやすい傾向にあります。
たるみの悪化を防ぐためには、信頼できる医師と入念なカウンセリングをおこなうことが重要です。カウンセリング時には施術を受ける箇所だけでなく、術後の顔全体の仕上がりにも考慮して、医師と細かなすり合わせをするよう心がけましょう。
効果を得るまでに1ヶ月ほどかかることがある
施術後すぐに変化を感じられることもありますが、基本的にハイフは効果を実感するのに、施術を受けてから1ヶ月ほどの時間を要します。
中には1度の施術ではあまり効果を感じられず、複数回施術を受けた後にようやく効果を実感できた、というケースもあります。すぐに変化が現れないと「失敗した?」と不安になるかもしれませんが、ハイフは時間の経過とともに徐々に効果が出る施術であることを頭に入れておきましょう。
施術中に痛みを感じやすい
個人差はあるものの、ハイフの照射中は痛みを感じることがあります。ハイフの痛みは主に「骨に響くような痛み」と「熱さによるチクチクした痛み」の2種類があります。
「骨に響くような痛み」は、SMAS筋膜を狙って照射する際に感じやすい痛みです。SMAS筋膜は肌の深層部に位置するため、照射した超音波が近くの骨まで届き、響くような痛みが生じることがあります。
「熱さによるチクチクした痛み」は、皮膚の内部に高出力の超音波を与えることによって発生する痛みです。
いずれの痛みも我慢できる場合がありますが、あまりにも痛みが強いときは、無理せず施術者にその旨を伝えてください。出力を下げたり、麻酔を追加したりと適切な対応を取ってくれるでしょう。
ハイフをやめたほうがいい顔立ちの特徴は?
ハイフはすべての方に向いている施術法ではありません。そのため、ハイフを受けるか迷っている方は、まずは自身の顔立ちがハイフに向いているかどうか知っておくことが大切です。ハイフが向いていない顔立ちにはどんな特徴があるのか、具体的に見ていきましょう。
年齢が若く、皮膚のたるみが少ない
ハイフは加齢によって出やすいたるみやシワに効果を発揮する施術です。そのため、比較的たるみの少ない、若い方が受けても効果を感じられない場合が多いです。
「小顔効果がほしい」という理由でハイフを受けようとする方もいますが、10代や20代前半なら、脂肪吸引やボトックス注射など別の施術が向いていることもあります。
たるみが進行している
顔のたるみが進行し過ぎている場合も、ハイフだけでは満足いく効果を得にくい傾向にあります。たるみの度合いが強い場合は、糸リフトや切開リフトなど他の施術を検討するといいでしょう。
ただし、どの施術を受ける場合も、それぞれの施術のメリットやデメリットを正しく認識しておくことが大切です。あらゆる面での懸念点をクリアにし、納得感を持って自身に合った施術を選びましょう。
顔の脂肪が少ない
もともと顔の脂肪が少ない方が、ハイフを受けると老けた印象になることがあります。同様に、フェイスラインがシャープな方も、ハイフを受けると顔が痩せこけて見えてしまう傾向にあります。
また、顔についている脂肪が少ない方は超音波が骨に届きやすいため、顔がふっくらしている方よりもハイフの痛みを強く感じやすいです。
顔立ちによって、向いている施術は異なります。自身に合う施術がわからないときは、まずはカウンセリングで医師に相談することをおすすめします。
過度な日焼けをしている
過度に日焼けをすると、肌に熱がこもって敏感な状態になります。そのような状態の肌に、さらにハイフの熱エネルギーを加えてしまっては、肌はダメージを受ける一方です。
最悪の場合、炎症や色素沈着を招く恐れもあるので、ハイフを検討している方は、日焼け対策を徹底しましょう。もともと日焼けしやすい方は、夏の時期の施術は避け、秋冬の日焼けしづらい時期に施術を予約するのも一つの手です。
いずれにせよ、日焼けは美肌の大敵です。ハリのある肌をキープしたいのであれば、日頃から日焼け止めや日傘などを使って、肌を焼かないようにしましょう。
皮膚トラブルが起きている
アトピーやケロイド、ヘルペスなど、皮膚に何らかのトラブルが起きている方は、ハイフを照射できないことがあります。日焼けと同様、既に肌がダメージを受けている状態でハイフを照射してしまうと、余計に悪化する可能性が高くなります。
施術直前に皮膚トラブルが収まっていても、念の為医師に肌の状態を見てもらい、ハイフを受けても問題がないか診察してもらいましょう。
なお、クリニックや使用する機器によって、禁忌事項は異なります。問診の際に、体質や既往歴の確認があるため、正確に答えるようにしましょう。
ハイフがおすすめの方
次は、ハイフの効果を実感しやすい方について詳しく紹介します。ハイフがおすすめな方には、一体どのような特徴があるのでしょうか?
フェイスラインのたるみが気になる方
フェイスラインのたるみが気になり始める30代〜40代の方は、ハイフによるリフトアップ効果を感じやすい傾向にあります。
フェイスラインのたるみが気になり、顔のマッサージをする方もいますが、自己流のケアは、一歩やり方を誤ると皮膚表面に負担を与えてしまいます。かえって、たるみやシワが増える原因になることがあるため、注意が必要です。
ハイフは皮膚の深層部にアプローチする施術であるため、皮膚表面への負担を抑えてデリケートな年齢肌をしっかりケアできます。専門的な知識を身につけた、医師や看護師による施術をしてもらい、適切なケアを受けるといいでしょう。
顔の小ジワやほうれい線を目立たなくしたい方
顔の小ジワや口元のほうれい線を目立たなくしたい方にも、ハイフはおすすめです。肌が引き上がることで、シワが目立たなくなります。ハイフは目元や口元など、皮膚が薄い箇所にも照射できるので、年齢による肌悩みを解決しやすいです。
特に顔の小ジワやほうれい線が目立ち始めるのは、SMAS筋膜がゆるみ出す30代からとされています。ハイフを受けることで、ハリのある若々しい印象に近づきます。
ダウンタイムの短い施術を受けたい方
ハイフは皮膚を切らない施術なので、基本的にダウンタイムが短く、副作用も軽度です。術後1週間ほどは、内出血や赤みなどの副作用が見られることもありますが、多くはメイクでカバーできる程度のものです。
そのため、長いダウンタイムを取れない方にとって、ハイフはおすすめの施術といえます。ハイフであれば日常生活への影響を抑えて、若々しい肌に近づくことができるでしょう。
メスを使用しない施術がしたい方
ハイフはメスを使用しない施術法です。リフトアップ効果が期待できる美容施術には、フェイスリフトなどもありますが、大がかりな手術に抵抗がある方もいるでしょう。ハイフであれば「メスを使うのは怖い」という方でも、踏み切りやすい施術といえます。
ハイフのよくある質問
次は、ハイフのよくある質問をQ&A形式で紹介します。今回は5つの代表的な質問に回答するので、ハイフを検討している方はぜひ参考にしてください。
ハイフを受けると将来顔がたるむ?
ハイフによって肌の老化が進む、将来たるみがひどくなることは、基本的には少ないでしょう。ただし、たるみや脂肪が少ない箇所に照射した場合は、逆に顔がこけて老けた印象になる場合もあります。
顔を若々しく見せるためには、多少脂肪がついていた方がいい箇所もあります。特に頬やこめかみ部分は、ある程度ふっくらしていた方が、きれいなフェイスラインがキープできる場合が多いです。
ハイフを受けると将来癌になる?
ネット上では「繰り返しハイフを受けると、将来癌になる」といった情報が出回っていることがありますが、これは医学的根拠のない情報です。これは過去に「ハイフと似た効果を持つ施術を受けた人が舌癌になった」という噂が広まったことが原因といわれています。
しかし、この話に医学的な因果関係は一切認められておらず、ハイフが原因で癌になったという事例は日本国内では確認されていません。むしろハイフは医療機関で癌治療に用いられることもある施術なので「ハイフ=癌になる」という情報は、信憑性のないものといえるでしょう。
痛みが苦手な方はハイフを受けない方がいい?
ハイフの持続効果は?
ハイフの施術後に気をつけたほうがいいことは?
施術後は一時的に肌が乾燥しやすくなります。そのため、いつも以上に入念な保湿ケアをおこないましょう。施術当日からシャワーや入浴も可能ですが、できるだけ軽めに済ませることをおすすめします。体を温めると血行が促進されて、赤みや腫れが長引く恐れがあります。
また、人によっては施術箇所に筋肉痛のような痛みや違和感が生じることもあります。そのため、施術後しばらくの間は、施術箇所の圧迫やマッサージは避けましょう。
この他にも、ハイフの施術を受けた直後の肌は、刺激を受けやすい状態のため、余計な肌トラブルを避けるためにも、外出時にはしっかり紫外線対策をおこなうことも大切です。
「ハイフ」施術の流れ
ハイフは一体どんなことをするのか、不安な方も多いでしょう。ここからは、ハイフの施術の流れを解説します。
カウンセリング予約
多くの美容クリニックでは、事前のカウンセリング予約が必要です。予約なしではカウンセリングを受けられないところが多いので、注意しましょう。
医師による診察
自身が気になっている肌悩みを医師に相談しましょう。また、医師が肌の状態を診察し、ハイフを受けても問題無いかを判断してもらいます。
プランの説明
クリニックのスタッフから料金プランについての説明があります。内容に納得したら、正式に契約し、支払いを済ませます。
洗顔
メイクや日焼け止めを落とします。また、クリニックによってはコンタクトレンズを付けたままの施術は不可としているところもあるため、事前に確認しましょう。
ハイフを照射する
洗顔が終わったら、ジェルを塗ってハイフを照射していきます。痛みが我慢できないという場合は、その場で施術者に相談しましょう。
照射範囲によって異なりますが、所要時間は約30~60分程度です。
アフターケア
肌状態をチェックし、異常がないことを確認したら、施術は終了です。ジェルを落とし化粧水を塗布して肌を整えます。施術後は、肌に火照りや赤みが出た場合、肌を冷やすと症状が和らぐでしょう。
ハイフを使った治療なら品川美容外科がおすすめ
当院ではハイフ治療をはじめ、患者様の悩みに寄り添ったさまざまな施術をおこなっています。「肌のたるみを解消したい」「フェイスラインをシュッとさせたい」など美容に関する悩みがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
それぞれの悩みに対して的確なアプローチをするので、まずは一度カウンセリング予約をしてみてはいかがでしょうか。
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