「目がもう少し大きかったら・・・」「顎をシャープに見せたい」など、顔に対して何かしらのお悩みを持っている人は少なくないでしょう。
鼻も、コンプレックスを持つ人が多いパーツの一つです。とくに「鼻先を高くしたい!」という人は多いかもしれません。そこで、鼻先を高くする方法について解説します。
セルフケアで鼻先を高くすることはできる?
鼻先を高くしたいと思ったときにまず、「セルフケアで何とかしよう!」と考えて、鼻先や鼻の周辺をマッサージすることに取り組む人がいるかもしれません。
でも、残念ながら、こうした方法で期待する効果を得ることは難しいでしょう。鼻の骨は硬く、自分で触ったところで高くなるようなものではないからです。もちろん、リンパマッサージなどをすれば、顔全体のむくみが取れて血流が良くなるので、顔がすっきりしたり、その結果、鼻が高くなったように感じられるかもしれません。けれども、こうした効果は長く続くものではなく、時間が経てば元に戻ります。
それどころか、力をいれてマッサージし過ぎると、かえって肌に負担をかけ、肌トラブルの原因にもなるので、注意が必要です。
また、鼻先を高くする方法として、エステサロンで行われている施術に関心を持っている人もいるでしょう。ただし、施術を受ける前に何を目的としたものなのかを、しっかり確認することをおすすめします。
「小顔矯正」を謳った施術を行うサロンの中には、「優良誤認表示」といって、実際よりも優れているかのように偽って宣伝したという理由で、行政処分を受けているところが見受けられます。ですから、後悔しないためにも、広告だけを鵜呑みにするのではなく、何を目的とした施術で、どのような方法で行われるのかなどを、しっかり確認するようにしましょう。
鼻先を高くする方法:美容整形外科での治療法
ここまでお伝えしたように、セルフケアで鼻先を高くすることは簡単ではありません。理想的な鼻に近づけたいのであれば、美容整形外科に相談することも検討してみるとよいでしょう。
鼻を高くする治療法というと、メスを使った手術をイメージされやすいですが、実はいわゆる「プチ整形」でも鼻を高くすることができます。
そこで、鼻を高くする治療法をいくつかご紹介しましょう。
ヒアルロン酸の注入
ヒアルロン酸を注入することで、鼻の形を整えたり、高さを出す治療法で、メスを使わない施術として人気を集めています。注入したヒアルロン酸は、薬剤にもよりますが、半年から数年ほどで自然に体内に吸収されます。ヒアルロン酸は、種類によって体内に残る期間など特徴が異なるので、医師とよく相談して決めるようにしましょう。
また、理想とする鼻の形や高さによって、鼻根、鼻筋など、ヒアルロン酸を入れる場所が変わってくるため、事前のカウンセリングでよく相談するようにしましょう。
ダウンタイムはほとんどありません。中には治療後に内出血や赤みの出る人がいますが、基本的にはメイクでカバーできます。また、治療中は多少の痛みを伴いますが、我慢できる人が多いといわれています。ご希望により、注入部位に麻酔クリームを塗布できるので、事前に相談してみましょう。
アレルギー反応などが気になる人がいるかもしれませんが、基本的にヒアルロン酸はアレルギー反応が出にくい成分で、品質の高いものでこうした反応が出ることはほとんどないといわれています。
糸を使った治療法
メスを使わずに、専用の糸(8~12本)を鼻先に入れる方法です。鼻先だけを高くしたい場合や、鼻先の形を整えたい場合に行われます。注入した糸は体内に吸収されるため、異物として残ることはありません。また、効果は半年から1年ほど持続します。
治療時間は約15分ほどで、局所麻酔を行います。治療後は腫れや痛みが出ますが、1週間ほどで落ち着きます。また、内出血が1~2週間ほど続きますが、翌日からはメイクでカバーすることが可能です。その他にも注意点がありますので、事前に確認するようにしましょう。
プロテーゼ
ここまでメスを使わない方法をご紹介しましたが、どちらも体内に吸収されるため、時間が経つと効果が薄れていきます。より効果を持続させたい人や、プチ整形では物足りないという人は、「プロテーゼ」を使った治療を検討してみるとよいかもしれません。
プロテーゼとは、人工的に作られたシリコン製の軟骨のことです。硬さは軟骨と同じくらいで、見た目にも違和感の少ないことが特徴です。美容整形の分野では、鼻や顎の治療でよく用いられていて、とくに鼻の場合、鼻筋を通したり、鼻をスッキリと見せたいときに使われます。
治療は、一人ひとりの鼻の形に合わせて型を取るところから始まります。型が完成したら、鼻の穴からプロテーゼを挿入していきます。鼻の内側からメスを入れるので、手術後に傷痕が目立つ心配はありません。治療にかかる時間は20分ほどで、麻酔をして行われます。
治療後は、数日から1週間ほど痛みや腫れが続きます。また、内出血が出ることがあります。ファンデーションでカバーすることは可能ですが、メイクができるのは治療後5日ほど経ってからになりますので、治療前にスケジュールをよく確認しておくようにしましょう。そのほか、1カ月ほどは顔の強いマッサージや、激しいスポーツは控えることがすすめられています。
なお、プロテーゼを入れてからしばらく経っても、痛みや赤み、腫れなどが続く場合は、病院を受診しましょう。また長期間、プロテーゼを入れていると、石灰化して、硬く白っぽくなることがあります。違和感のある場合には相談するようにしましょう。
鼻先を高くしたい人はまずは病院で相談を
ここまでご紹介したように、美容クリニックにはさまざまな治療法があります。美容整形外科では、医師の診察を受けながら、最適な方法をアドバイスしてもらうことができますから、興味のある人は相談してみてくださいね。
まとめ
- セルフケアで鼻先を高くすることはかなり難しい
- エステサロンの中には、「優良誤認表示」のために行政処分を受けているところがあるので、サロンで小顔矯正などを受ける際は、目的や方法を確かめておくこと
- 美容整形外科では、鼻先を高くする方法としてヒアルロン酸の注入、糸の注入、プロテーゼの挿入などさまざまな治療法ある
- ヒアルロン酸は、時間が経つと体内に吸収されるが、種類によって持続期間が異なる
- ヒアルロン酸はダウンタイムがほとんどなく、アレルギー反応も起きにくい
- メスを使わない方法として、鼻先に専用の糸を入れる治療があり、鼻先だけ高くしたい人などに人気がある
- 注入した糸の効果は半年から1年ほど続く
- より効果を持続させたい場合はプロテーゼを挿入する方法がおすすめ
この記事の監修ドクター
品川美容外科 新宿院
板井 徹也医師
- 日本美容外科学会会員
- 日本美容外科学会認定 美容外科専門医(JSAS)
- VST認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
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