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顔の中でもその人の印象を大きく左右する目元。目尻の小じわや目の下にできるクマを予防するためにアイケアに力を入れている人も多いでしょうが、意外と盲点なのが目の上にできる「くぼみ」です。加齢に伴ってできることが多い目のくぼみは、疲れた印象や老けた印象を与える原因になります。そこで、目のくぼみの原因や改善方法についてご説明します。

目のくぼみができる原因

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目の周りにはさまざまな組織がありますが、その中でも目のくぼみに大きく関係しているのが、上まぶたの「眼窩脂肪(がんかしぼう)」と、目の周りを囲む「眼輪筋(がんりんきん)」です。この2つが減ったり衰えたりすると、目の上にくぼみができるようになります。では、眼窩脂肪や眼輪筋はどうして減少したり衰えたりしてしまうのでしょうか。その原因として、次のことが挙げられます。

加齢

一般的に眼窩脂肪は加齢に伴って減少していきます。また、眼輪筋も加齢によって衰えていきます。こうした加齢による老化が目のくぼみの原因になります。さらに、年齢とともに皮膚のコラーゲンなどが減ってしまうことも目のくぼみやたるみの原因といえます。

やせ型・体重減少

お伝えしたように、目のくぼみのできやすさには眼窩脂肪の量が関係しています。そのため、基本的に太っている人よりも痩せている人のほうが、目のくぼみができやすくなります。

また、体重が大きく減少したりすると、もともと目のくぼみがない人でも上まぶたにくぼみができてしまうことがあります。

さらに、もともと眼窩脂肪が少ない人は、若いうちから目のくぼみが目立つこともあります。

パソコンやスマートフォンの長時間使用

パソコンやスマートフォンの使用中は、一点を見ていることが多く、また瞬きの回数も減ることから、眼輪筋が使われない状態になります。

また、血流も滞りやすく、筋肉も固まりやすくなります。その状態を繰り返していると、眼輪筋は次第に衰えていき、目元がたるんだり、上まぶたにくぼみができるようになります。

若い世代で、とくに体重が減ったわけでもないのに目のくぼみが気になるようになってきた、という人は、パソコンやスマートフォンの使い方が影響している可能性があります。

眼瞼下垂(がんけんかすい)

眼瞼下垂とは、加齢などによって眼輪筋が衰えてしまい、まぶたが下がって物が見えにくくなってしまう状態を指します。

眼瞼下垂になると、物を見ようとするために目を見開こうとすることが多いのですが、これによって眼窩脂肪が奥に入ってしまうことがあり、その結果、目の上にくぼみができてしまうことがあります。このように、目のくぼみは加齢以外にもいろいろな要因が関係しています。

眼瞼下垂(切開法)

セルフケアで目のくぼみを改善する方法

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加齢による眼窩脂肪の減少や眼輪筋の衰えは一種の老化現象であり、ある程度は仕方のないことと言えるでしょう。けれども、セルフケアで改善の余地が全くないわけではありません。

特ににパソコンやスマートフォンの使用時間を見直したり、眼輪筋を意識して動かしたりすると、目元の血流アップや筋肉の衰え防止につながり、目のくぼみを改善できる可能性があります。

たとえば、目を開いた状態で眼球を8の字に動かす、眉の下を指の腹で押さえながら上まぶたを持ち上げて目を開閉する、上まぶた周辺のツボ(眉頭、眉の中央など)を押す、アイマスクやホットタオルで目を温めるなどの方法は、眼輪筋を鍛えたり、凝りをほぐして血流を良くしたりする効果が期待できます。また、目元をやさしくマッサージするのもよいでしょう。

とくに若い世代で目のくぼみが目立つようになってきたという人は、生活習慣を見直しつつ、お伝えしたような目元ケアを取り入れてみてください。

クリニックで目のくぼみを改善する方法

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このようなセルフケア法を試しても全く効果が得られない場合には、美容整形外科などに相談することも考えてみましょう。

クリニックで受けられる治療法はいくつかありますが、もっとも手軽な方法はヒアルロン酸の注入です。ヒアルロン酸はもともと皮膚に存在する組織で、コラーゲンやエラスチンと同じく、皮膚のハリやツヤを維持する役割があります。

治療ではほうれい線や眉間、目尻のしわなどの改善などに用いられることが多く、表皮(皮膚表面の組織)を下から持ち上げてしわやへこみ、溝などを目立たなくする効果が期待できます。目のくぼみ改善にも有効で、上まぶたにヒアルロン酸を注入すると、目元がふっくらとして若々しい印象に変わります。

ヒアルロン酸の注入にかかる時間は5~10分程度で、治療中の痛みや腫れが少ないのが特徴です。そのため、美容整形外科での治療が初めての人でも、比較的受けやすい治療と言えるでしょう。

ただし、ヒアルロン酸の効果は永続的なものではありません。注入する薬剤の種類によって異なりますが、数か月から半年ほどで体内に吸収されていくため、より長期的な効果を希望する場合には、定期的な治療が必要になります。また、ヒアルロン酸を注入する量によって仕上がりが大きく変わることがあるため、経験豊富な医師を探して、どのくらいの量をどこに入れるかなど、しっかり相談して決めるようにしましょう。

その他の治療法としては、自分の血液から血小板を抽出して皮膚に注入する「プレミアムPRP血小板療法」などがあります。また、眼瞼下垂を伴う目のくぼみには手術が有効なケースもあるため、まずは診察を受けて目のくぼみの原因を特定し、その上で自分に合った治療法を決めることが重要です。

今回は、目のくぼみの原因や改善方法をご紹介しました。一度できてしまったらもう治らない、と思っている人もいるようですが、実はさまざまな改善方法があります。自分に合う方法を見つけて、理想の目元を取り戻しましょう。

ヒアルロン酸注入

プレミアムPRP血小板療法

まとめ

  • 目のくぼみは上まぶたの眼窩脂肪の減少と眼輪筋の衰えが原因
  • 眼窩脂肪の減少は、加齢や体重減少などが影響する
  • 眼輪筋の衰えは、加齢、パソコンやスマートフォンの長時間の使用などが影響する
  • 眼瞼下垂が目のくぼみの原因になることもある
  • セルフケアとして、パソコンやスマートフォンの使用時間を見直したり、眼輪筋のマッサージやトレーニングなどを取り入れたりすることで目のくぼみを改善できる可能性がある
  • クリニックではヒアルロン酸の注入がメジャーな方法
  • ヒアルロン酸の注入はダウンタイムなども少なく取り入れやすいが、3~6か月ほどで体内に吸収されるため、定期的な治療が必要になる
  • ほかに脂肪注入やプレミアムPRP血小板療法があるが、眼瞼下垂の場合には手術などが選択肢となることもある
文/品川美容スタッフ

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