奥目とは?特徴や治し方を解説
目を形容する言葉はいくつかありますが、「三白眼(さんぱくがん)」というタイプを知っていますか。美人に見えるとも言われ、憧れる人も多い三白眼ですが、逆にコンプレックスになっている人もいます。そんな三白眼についてご説明します。
三白眼とは
一般的に目は、中央部分に黒目があり左右に白目がある状態になっています。黒目の上下はまぶたでやや隠れたようになっている人が多いのですが、そのどちらかの白目が露出していることがあります。
このような、黒目のまわり上下左右のうち3ヶ所に白目が見えている状態を「三白眼(さんぱくがん)」と呼びます。三白眼の中でも、黒目の下部分の白目が見えている人が多く、その状態は「下三白眼」と呼ばれます。逆に、黒目の上部分の白目が見えている目を「上三白眼」、上下ともに白目が見えている目を「四白眼」と呼ぶことがあります。
白目の露出が多いと目を見開いているように見えるため、時にはキツイ印象を与えてしまうことがあります。しかし、最近では三白眼のほうが魅力的だったり美人に見たりするとも考えられるようになってきました。実際に、芸能人やモデルの中には、美しい目元が印象的とされる三白眼の人が多くいます。三白眼をコンプレックスと感じる人もいる一方で、三白眼になりたいと考える人も増えているのです。
三白眼の原因
三白眼自体は病気ではありませんが、黒目の上下どちらかの白目が見える状態になる原因に、眼瞼下垂(がんけんかすい)が関わっていることがあります。
眼瞼下垂とは、まぶたが下がってきて、視野が狭くなったり見えにくくなる状態です。生まれつき眼瞼下垂である場合もありますが、加齢やコンタクトレンズの長期使用なども、後天的に眼瞼下垂が起こりやすくなる大きな要因です。
眼瞼下垂が悪化してくると、眼球を上転させる筋肉である「上直筋(じょうちょくきん)」がまぶたを持ち上げようと働きます。そうなると、黒目が上にあがり、視線の軸がずれるため、元に戻すべく眼球を下転させる筋肉である「下転筋(かてんきん)」が収縮し、2つの筋肉が同時に作用する状態になってしまうのです。上下で引っ張り合う形になった結果、眼球が通常の位置よりも奥に引っ込み、黒目が小さく見えたり、黒目の下に白目が見える下三白眼になることがあります。
また、その他の原因としては、目を大きくみせようと無意識に上目遣いをするくせがきっかけとなる場合や、目元の手術の副症状として三白眼となるケースなどもあります。
三白眼が気になる場合の治療法
三白眼はチャームポイントにもなる一方、目つきが悪いなどと言われることもあり、コンプレックスになっている人も少なくありません。メイクでカバーする、カラーコンタクトで目立ちにくくする、といった対処法もありますが、根本的に改善したい場合や眼瞼下垂で見えづらさなど感じている場合は、手術が有効な選択肢となるでしょう。
美容整形外科などで一般的に行われるのは「切開法」と呼ばれる手術です。二重の人はラインに沿って、一重の人はまつ毛の上2mmほどを切開し、「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」と言う筋肉を縫い縮めることで、まぶたを引き上げる力を強くします。
このような施術を受ける場合は、まず事前のカウンセリングでちょうどよい目の開き具合や仕上がりのイメージなどを具体的に確認しましょう。手術の適応となれば、三白眼の状態が解消されるほか、目元がはっきりして若々しく見えたり、視野障害や肩こりが改善するといった効果も期待できます。施術時間は30分程度で、5〜7日後に抜糸をおこないます。2〜3日は腫れや痛みを伴いますが、時間の経過とともに落ち着き、2〜3週間で自然な状態に仕上がります。
また上三白眼は、「眼瞼挙筋延長術」といった、上まぶたを下げる手術が適応となる場合もあります。その他、眼瞼下垂のように思える状態が、実はまぶたをあげる筋肉や腱の問題ではなく、まぶたの皮のたるみや眉の下垂によって生じていることもあります。三白眼の治療に興味がある人は、まずは診察を受け、原因を知ることが重要です。
三白眼にするための治療法も
近年は、三白眼の人が持つ強い目力やクールな雰囲気に注目が集まっています。特に美男美女と言われる芸能人に多い下三白眼に憧れる人も多く、三白眼を活かすメイクの特集なども見られるようになってきました。
根本的に三白眼の瞳を手に入れたいと考える場合は、下まぶたを少し下げる美容整形外科の施術で、理想に近づけることも可能です。
目元の魅力をアップさせる手法は多岐にわたります。三白眼への憧れや、あるいはコンプレックスがある場合、まずは信頼できる医療機関を見つけ、相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
- 一般的に目は、中央部分に黒目があり、左右に白目がある状態になっている
- 三白眼は、黒目の上下左右のうち3か所に白目が見えている状態
- 三白眼の中でも白目が露出している部分によって、上三白眼、下三白眼、四白眼に分けられる
- キツイ印象を与えやすい三白眼はコンプレックスになることもある
- 三白眼の目元が印象的な芸能人なども多く、美人の条件として憧れる人も増えている
- 三白眼は病気ではないが、眼瞼下垂によって見えづらさが生じることもある
- 三白眼は切開法などの美容施術によって改善を期待できる
- 下まぶたを下げることで三白眼に近づける治療法も登場している
- 三白眼への憧れやコンプレックスがある場合は、医療機関に相談してみることが有効
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