シミを作らないためには、丁寧なお手入れを継続することが大切、とはわかっていても、忙しい毎日でついついケアを怠ってしまった、ということはありませんか?夏の日差しも落ち着いてくる秋こそ、夏の肌へのダメージを回復するチャンス!さらに、毎日の生活に潜むシミリスクを知ればちょっとした工夫でシミの予防も叶います!今回は「シミ」について特集します。
他人事じゃないんです!シミにまつわる基礎知識
いつのまにかできている顔の「シミ」、気になっていませんか?なんとなく「年をとったらできるもの」「日焼けの後にできているもの」などと認識されているシミですが、まずはその種類や原因について知りましょう。
あなたのシミはどれ?よくある5種類
老人性色素斑 (ろうじんせい しきそはん) |
シミの中で最も多いといわれています。ほとんどが紫外線のダメージによって起こるもので、頬骨やこめかみに数mm~数cmの大きさで現れることが多いようです。 形は楕円形で、色や濃度は様々。「老人」という名前がついていますが、20代から出てくる人もいます。 |
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雀卵斑 (じゃくらんはん 通称「そばかす」) |
小さな斑点が顔全体に散らばったようにでるものです。鼻、ホホなどに左右対称に分布し、ひとつひとつの斑点の大きさはほぼ均一です。遺伝的なものがほとんどで、乾燥肌の人に多いです。 |
肝斑 (かんぱん) |
茶褐色にくすんだようにできる茶褐色~灰褐色のシミで、頬骨や目元に、左右対称に現れます。摩擦や紫外線などの外的刺激やホルモンバランスの乱れで悪化する場合があります。30代~40代の女性に多く、女性ホルモンが関係していると考えられています。 |
遅発性両側性 太田母斑 (ちはつせい りょうそくせい おおたぼはん) |
太田母斑は、真皮層にできるシミで、20~40代で出現したを「遅発性両側性太田母斑」といいます。額や目の周り、頬の片側に出現し。加齢、ホルモンバランスの乱れ、紫外線ダメージなどが発生する要因です。 |
炎症性色素沈着 (えんしょうせい しきそちんちゃく) |
ニキビなど、皮膚が炎症を起こしたとき、炎症が治まった後に発生する茶色の色素沈着をさします。皮膚が炎症を起こしていれば、どの場所でも起こる可能性があり、メラニンが多く、炎症後に色素沈着が起きやすいといわれます。 |
ひとくちにシミと言ってもこれだけの種類があります。また、マイナーなものも含めるとさらに色々なシミの種類があります。
しかし、シミの原因や症状は様々でも、基本的なケアや注意点はほぼ共通です。では、シミリスクを回避する方法をみていきましょう。
シミリスクを回避する!5つのポイントを伝授
日焼け止めなどのUV対策や美白化粧品でしっかり肌をケアしているつもりでも、実は毎日の洗顔やメイクなどがシミリスクを高めているかもしれません。
少し気をつけるだけでシミリスクは回避できます。間違いやすい5つのポイントを解説します。
落としすぎに注意!洗顔は「優しく」が鉄則
NGな洗顔方法は「古い角質を落としたいから、毎日しっかりスクラブ洗顔」です。
洗顔で重要なのは、とにかく汚れを落とすこと!と考えがちですが、そもそもの目的は「お肌のターンオーバーを正常にする」ということです。つまり、肌に摩擦や刺激を与えないこと&余分な皮脂や古い角質を落としすぎないことが大切なんですね。
たっぷりの泡や体温で温めて柔らかくしたジェルで優しく洗顔するのが正しい洗顔方法なのです。
スクラブ洗顔を頻繁に行うと、肌のバリア機能を低下させ、角質を落としすぎてしまうことがあります。お肌の状態を見ながら、週に1-2回程度にとどめておくといいでしょう!
パフやブラシも摩擦の原因に。道具はしっかり選ぼう
洗顔の後はメイク!実は、毎日のメイクもシミリスクを高める原因になっているかもしれないんです。
Q2.この中でシミリスクを高めてしまうNGなメイク方法はどれでしょう?①パフはしっかり肌に押し付けて密着させるように塗る②ブラシは毛足の長いものを選び少し寝かせながら塗る③チップを使った目元のメイクは軽くポンポンと塗る
この中でNGなのは「パフはしっかり肌に押し付けて密着させるように塗る」です。
どんなに柔らかくても、使い方によってはパフやブラシも摩擦の原因になってしまいます。
特に、目の周りの皮膚は他の部位より薄いため、刺激に対してナイーブです!さらに、目の周りはメラニンを作る細胞(メラノサイト)の活性が強い場所のため、こすることで色素沈着が起こりやすくなります。目の周りのメイクはチップを押し付けず、ポンポンと色を置くイメージで。
また、パフを使うときは肌に押し付けず滑らせるように。ブラシなら柔らかい天然毛がおすすめですよ。
何気ないクセも、蓄積するとシミになる!?
何気なくやっていることがシミリスクを高めているかも!あなたのクセ、大丈夫?
Q3.この中でシミリスクを高めてしまうかもしれないNGなクセはどれ?①前髪や横髪をよく触る②ほっぺたを膨らませる③まばたきが多い
この中でNGなのは「前髪や横髪をよく触る」です。
前髪や横髪を触るクセがある人は、同時に額や目元、頬などを触ってしまいがちです。髪の毛が当たることで肌がかゆくなり、掻いてしまうことで肝斑や色素沈着といった類のシミを濃くしてしまうことも。
他にも、アトピーや花粉症で目の周りをこするクセがある、という方は要注意ですよ。
クレンジングは「浮かせる」と心得て!
シミのない美肌を目指すなら、毎日のメイクを落とすクレンジングにも気を使いたいもの。
Q4.この中でもっともシミリスクを高めにくいクレンジング剤の種類はどれでしょう?①やわからいミルクやクリームタイプ②コットンやシートを使う拭き取りタイプ③マッサージしやすいオイルタイプ
この中で最適なクレンジングは「やわからいミルクやクリームタイプ」です。
クレンジングは汚れをこすって落とすのではなく、浮かせて落とすと考えましょう。肌の摩擦を軽減するミルクやクリームタイプがおすすめです。コットンやシートを使う拭き取りタイプは、摩擦を起こしやすいので注意が必要です。また、オイルタイプは滑りが良いのですが、その分マッサージのしすぎや油分の落としすぎによる乾燥の危険性が。使う際には注意が必要です。
美白の強い味方「L-システイン」を有効活用しよう
サプリメントや食品でも美白&シミ予防ができるといいですよね。よく聞くこれらの成分、もっともシミ対策に適しているもの、ご存知ですか?
Q5.この中でシミの予防にもっともオススメな成分はどれでしょう?①βカロチン②L-システイン③プラセンタ
この中で最適な成分は「L-システイン」です。
L-システインは、の内側から代謝を助けるアミノ酸の一種です。皮膚や髪の毛、爪などにも多く存在し、過剰なメラニンの発生を抑制するほか、過剰にできてしまったメラニンを無色化、さらには肌の代謝を正常化して、角質に沈着したメラニンの排出もサポートしてくれるという美白&シミ予防には最適な成分です。
L-システインは、青魚や肉類に含まれる「メチオニン」を摂取することで体内で合成されます。また、ビタミンCと合わせて摂ることで吸収率が良くなるので、食事やサプリメントを選ぶ際などにはぜひ参考にしてくださいね。
できてしまったシミのケアなら美容医療に頼って!
シミの予防やできてしまったシミを治療するにはどうしたら良いのでしょうか?
品川美容外科品川本院院長の秦 真治医師にシミ対策におすすめの治療やホームケアについて聞いてみました。
品川美容外科品川本院の秦 真治(はた しんじ) です。
まださほどシミが気になっていない段階からの予防としては、「美肌アモーレ」がおすすめです。お肌のターンオーバーが長くなると、余分なメラニン色素が表皮に貯まりやすくなってしまいます。年に1〜2回の「美肌アモーレ」でお肌の代謝を整え、ターンオーバーを正常なサイクルに保つことが新たなシミへの予防になりますよ。
また、すでにシミができてしまっている方には「フォトシルクプラス」や「レーザートーニング」、ビタミンCとトラネキサム酸を電気的導入する「パール美肌 肝斑・美白」がおすすめですね。
なお、普段からUV対策を頑張っていただくことは前提ですから、注意してくださいね。朝や夜のホームケアとしては、「ルミキシル」がおすすめです。代表的な美白成分「ハイドロキノン」より約17倍高い有効性があるといわれている「Lumixyl ペプチド」配合で敏感肌の方にもご使用いただけます。こちらは医療機関専売品なので、クリニックでの診察後にご購入いただけます。
色々とお話ししましたが、シミは種類によって治療方法が異なります。一度専門家の診察をお受けいただくことをおすすめします。
カウンセリングは何度でも無料です。ぜひ、お近くのクリニックへお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修ドクター
品川美容外科 品川本院
秦 真治医師
- 日本美容外科学会会員
- 日本美容外科学会認定 美容外科専門医(JSAS)
- VST認定医
- サーマクール認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
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