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顔の中心に位置する「鼻」にコンプレックスを持つ人は少なくありません。顔の中でも目立つため、美容整形で理想の鼻を手に入れたいという方は多いようです。
しかし、鼻は立体的で自分では形を把握しづらい上に、細かい部位に分かれているため、自分の理想とする鼻に近付くにはどんな治療をすればいいのかわからない、というご相談も寄せられています。
そこで今回は、鼻の細かい部位の名称や部位別のお悩みに対応するメニューをご説明します。

鼻の形状と鼻を構成する骨・軟骨について

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額の真ん中から鼻先まで、指でなぞってみてください。硬い額の骨の下、眉と眉の間(眉間)のあたりにやや窪みがあり、そこから鼻の先に向かって鼻筋が伸びています。
鼻筋を眉間に近い方から親指と人差し指でつまむように下に動かしていくと硬い骨の感触からやや柔らかく弾力のある感触に変わっているのがわかります。この硬い部分が「鼻骨(びこつ)」、鼻先にかけてやや柔らかい部分が「鼻翼軟骨(びよくなんこつ)」です。

さらに、鼻をつまむように小鼻を押さえてみると、この部分も硬い骨はではなく、柔らかい軟骨から成っていることがわかります。
以下の図のように、鼻翼軟骨は3種類に分かれています。上の方から、鼻骨から鼻筋を形作る「外側鼻軟骨」、小鼻の上あたりにある「小鼻翼軟骨」、鼻先のカーブや鼻の穴を形作る「大鼻翼軟骨」と言います。

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最後に、鼻先をつまんだまま左右に少し動かしてみてください。

ぺたんと倒れてしまわないのは、鼻の真ん中、鼻の穴と穴の間に壁のような軟骨があるためです。これが「鼻中隔軟骨(びちゅうかくなんこつ)」です。鼻中隔軟骨は二つの大鼻翼軟骨の真ん中に挟まるように位置しています。

一般的に鼻の形を整える美容整形の施術は、これらの鼻翼軟骨やその周辺に働きかけて行います。
では、鼻の部位をひとつずつ見ていきましょう。

もっとも目立つ鼻の先端部分「鼻尖(びせん)」

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鼻尖(びせん)は、鼻が一番高くなっている先端部分のことで、鼻頭(はながしら)ともいいます。この部分は顔の一番中心になります。

鼻すじから鼻尖にかけて、脂肪やむくみなどで全体的に丸く大きくなっていると「団子鼻」、鼻尖が上向きになっていると「ブタ鼻」などといわれる形状です。また、鼻尖が長く下を向いている鼻を「魔女鼻」「矢印鼻」などということがあります。

この部分にアプローチするには鼻先の軟骨を縫い合わせて鼻先を小さくする「鼻先修整」や「1day鼻先縮小」といった施術があります。

鼻の高さ・形に影響する「鼻柱(はなばしら)」と「鼻中隔軟骨(びちゅうかくなんこつ)」

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鼻柱(はなばしら)は二つの鼻の穴の間にある壁のことです。この鼻柱が短いと、全体的に鼻の高さも低くなります。鼻を真下から見たときの鼻柱の高さが低いと、自然と鼻尖も低く丸みを帯びた形になります。

鼻柱を形成している鼻中隔軟骨は、鼻の穴を隔てて鼻を支える柱の役割もしています。この部分にアプローチすることで、鼻の高さを出すだけでなく、正面から見たときの鼻の穴の形を整えることができます。

美容整形には鼻が低い、鼻が短い、鼻が上向きである…といったお悩みを改善する方法として、この鼻中隔軟骨にさらに軟骨を移植する「鼻中隔延長術」という施術もあるようですが、品川美容外科・品川スキンクリニックでは糸による切らない施術「フレックス・ノーズ®」をご提案しています。

小鼻を形作る「鼻翼(びよく)」

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鼻翼(びよく)は鼻の穴の外側の壁のことで、「小鼻(こばな)」という呼び方が一般的です。あくびをしたときなどに膨らむ部分です。鼻翼がもともと大きく膨らんだ形をしている鼻を「あぐら鼻」「獅子鼻」などといいます。

鼻翼の皮膚の下には鼻翼軟骨があり、鼻の高さや形、鼻の穴の大きさなどに関わっています。欧米人と比べると、アジア、アフリカ系の人々の鼻翼は大きく膨らんでいる傾向にあります。これは、高温多湿の環境下で外気を取り込みやすいよう鼻腔が大きく進化し、それに応じて鼻の穴も大きくなる必要があり、鼻翼が発達したと言われています。

大きな鼻や膨らんだ小鼻を改善する方法として、鼻翼の余分な皮膚を切除して小鼻を小さくする「小鼻縮小」という施術があります。

切除の方法には鼻翼の内から外にかけて皮膚を切除する外側法、傷がお顔の表面に出ない内側法があり、お顔の状態やご要望をお伺いしながら適するものを医師がご提案します。

額から鼻の始まりの部分「鼻根(びこん)」

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両目の間にある、鼻の中では一番低い部分で、鼻すじの最上部です。鼻の尖端は高くても、鼻根が低すぎるとバランスが悪いこともあります。また、鼻根から鼻尖までの高低差が少ないと、彫りの浅い平面的な顔に見えてしまいます。

この部分を少し高くすることで鼻のバランスをとる方法として、ヒアルロン酸によるプチ隆鼻術 (鼻根・鼻筋)があり、鼻のプチ整形として人気があります。

しかし、この部分を高くしすぎてしまうと、額から鼻尖までが一直線につながった不自然な鼻になってしまいます。個人差はありますが、日本人の場合は適度な凹みがある方が自然です。

鼻の印象を左右する「鼻背(びはい)」

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鼻根から鼻尖に向かって伸びる部分で、いわゆる鼻筋のことです。
鼻背に関するお悩みは「長さ」と「段差」に二分されます。
鼻を構成する軟骨が短いと鼻背も短くなります。鼻自体が小さく上品な印象になりますが、鼻先が上を向いてしまう「アップノーズ」気味に見えてしまうため「ブタ鼻」に悩まされることがあります。また、鼻すじが長すぎるとバランスが悪いこともあります。

下方向に長く伸びた鼻筋がの場合は、魔女のようなお鼻だと悩む方もいます。
こういった場合はプロテーゼを挿入する「隆鼻術」で鼻の形やバランスを整えることができます。隆鼻術というと、よく懸念されるのが「傷が残るのでは?」「ずれたり、バレたりしてしまうのでは?」といった不安です。

まず、隆鼻術は鼻の穴の中を切開して行うため、手術後の傷跡はお顔の表面に残りません。
また、プロテーゼは一度落ち着いてしまえばほとんどズレることがなく、手術したことを忘れてしまう程自然になります。

鼻背が歪んでいて、正面から見たときに鼻が曲がって見えたり、鼻背の途中で骨が飛び出て角度がついている鼻は「ワシ鼻」「段鼻」などと呼ばれ、あまり女性らしくない鼻だと悩む方が多いようです。
こうした段差は鼻の骨を削る「ワシ鼻修整」で鼻背のラインをなめらかに整えることができます。

鼻はメイクや筋トレでは変化させにくい

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雑誌などでコントゥアリングメイクやノーズシャドウで、鼻の印象を変えるメイク方法をご覧になったことがある方は多いことでしょう。しかし、メイクだけで立体物である鼻の形を変えることはできません。また、お顔の印象を変える方法に、顔の筋トレや顔ヨガ、マッサージなどがあります。しかし鼻にある筋肉は鼻根に横シワを作る「鼻根筋(びこんきん)」だけで、鍛えたとしても鼻の形を変える効果があるとは言えません。

メイク次第で大きく変化させることもできる目もとや、筋肉を動かす鍛錬によりある程度変化させることのできる口周りやフェイスラインと違い、鼻の形や印象を変えるのは、セルフケアでは難しいものがあります。

鼻が変わると顔全体の印象も大きく変化します。人相学では必ずしも大きい鼻が悪いとは限らないようですが、どうしても気になる箇所や、長年のお鼻のお悩みがあれば、美容外科などの美容クリニックで相談してみてはいかがでしょうか。

患者様の理想の仕上がりイメージだけでなく、お顔全体のバランスや皮膚の伸びやすさ、経年の変化まで検討した上で医師がご提案を行います。メスやプロテーゼなどを使わない方法なども含め、様々なメニューからご検討いただけますので、お気軽にクリニックへご相談ください。

文/品川美容スタッフ

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