冬は肌の乾燥が気になる季節です。自分なりに工夫して乾燥対策をしているつもりでも、間違えた方法では逆効果になってしまうことも。
今回はその方法が効果的かどうか冬の乾燥肌対策について解説いたします。
肌が乾燥する原因
空気が乾燥しやすい冬場に、肌も乾燥してくるのは当然です。また、加齢とともに乾燥がひどくなると感じている方も多いでしょう。肌の乾燥には、次のようないくつかの理由が考えられます。
- ・加齢
- 水分を保持する役割の、NMFという天然保湿因子(皮膚にもともとある保湿成分の総称)の減少
- 乾燥から肌を守ってくれる脂質やセラミドの減少
- 角質の変化により、皮膚の一番外側にある角質がガサガサになって、水分が逃げやすくなる
- ・間違ったスキンケア
- ・バランスの悪い食生活
- ・睡眠不足・エアコンのつけっぱなしなど、生活習慣の乱れ
- ・紫外線や空気の乾燥など外的要因
乾燥対策
年齢とともに肌は乾燥気味になってきますので、次のような対策をしましょう。
保湿ケアに気を付ける
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「洗顔」
- 外出から帰ったら、メイクはできるだけ早く落としましょう。
洗顔にお湯を使うと、必要な皮脂まで取り除いてしまいます。洗う温度は30~34℃くらいの、水に近いぬるま湯で洗い流しましょう。
乾燥肌には、洗顔はできるだけ素早く石鹸を泡立てて、泡だけが肌に触れるようにします。手は顔に触れないように優しく洗いましょう。そして、石鹸などの洗い残しがないように、十分ゆすぎます。
洗い上がったら、タオルでこすらず、顔をやさしく押さえるだけにしましょう。
乾燥が気になる人は、洗顔料を使った洗顔は夜にして、朝はぬるま湯だけで洗ってください。- 「たっぷりの化粧水」
- 洗顔後は、朝も夜もたっぷりと化粧水を含ませます。
肌の奥まで化粧水をしみ込ませるようにします。手の体温で浸透度が増すのでじっくりと顔を押さえます。
外から水分を補うときは、セラミドなどの保湿成分入りの化粧品は特に効果が期待できます。化粧後は顔にクリームなどが塗れませんので、手のひらでしっかりと押さえてしみ込ませます。
角質対策をする
水分補給をした後は、油分で表面に蓋をするようにケアします。
角質層脂質には角質間細胞の隙間を埋める働きがあります。角質間がきちんと埋まると水分の蒸発を防いでくれますから、スクワランなどの油分で皮膚表面をカバーするとよいでしょう。紫外線もカットされて、シミやシワの予防にもなります。
美顔器の活用
最近は自宅で使える高性能の美顔器が販売されています。
自動スキンセンサー機能付で、それぞれの肌の状態に合わせて乾燥している部分を自動的・集中的にケアしてくれる機器もあります。
また、高周波と超音波の2つの機能で、美容成分を乾燥部分に浸透させる機器もあります。
食事に気をつける
バランスのよい食事が大事ですが、とくに積極的に摂りたい栄養素は、ビタミンA、B、Eと必須脂肪酸です。
- ビタミンA:
- 角質層の天然保湿因子の生成を促す緑黄色野菜、卵黄、レバー、ウナギなど
- ビタミンB:
- 新陳代謝を正常にして肌の潤いを保つ乳製品・レバー・魚介類など
- ビタミンE:
- 女性ホルモンの分泌を助け、潤いのある肌に導くナッツ類・植物性油、いくら、ウナギなど
- 必須脂肪酸:
- 肌をカサカサにする脂質不足予防にはサーモン、サバ、イワシなどの魚介類
タバコの影響
タバコはビタミンを破壊してしまいます。美肌を目指すならば、禁煙しましょう。毎日のケアの積み重ねが、結局は美肌への近道となります。
乾燥肌にNGなこと
- ・石鹸やボディソープなどの洗浄剤を過剰に使わない
- 直接肌につけるのではなく、よく泡立て使用しましょう。また乾燥以外にも、肌荒れやくすみの原因になります。
- ・体を最初に洗ってから入浴する
- 体を洗うとバリア機能が低下します。その後湯船につかると、細胞間脂質などが流出してしまい、肌のかさつきにつながります。
- ・硬いタオルなどでゴシゴシ洗う
- 肌から水分が蒸散しやすくなり、肌が荒れたりニキビなどができやすくなったりします。
- ・長風呂
- 角層が水分を多量に吸収して膨らんだ状態になるため、肌のバリア機能が一時的に低くなって、雑菌などが浸透しやすくなります。また、必要な物質(天然保湿因子や細胞間脂質)や必要な肌の油分も流出してしまうので要注意です。
乾燥肌対策に有効な美容医療
セルフケアが長続きしない、ケアをしても乾燥による肌荒れが治らないなどでお悩みの場合は、皮膚科や美容皮膚科で医師による診察と適切な治療をおこないましょう。早期治療が改善への近道です。ここでは品川美容外科・品川スキンクリニックで取り扱っている乾燥肌に効果が期待できる治療をご紹介いたします。
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パール美肌
- 肌に微小な孔を形成させ、3つの孔から美容液を導入しハリや潤いを与えます。乾燥肌、小じわなどの改善に効果が期待できる治療です。
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グロスピール
- 果実エキス等の「抗酸化」「皮脂分泌抑制」作用に着目したピーリング治療で、施術直後からお肌の『潤い』『リフト効果』を実感できる治療です。(※効果には個人差があります)
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白雪点滴®
- 抗酸化作用、解毒作用、代謝促進を促す3つの成分を配合した美容点滴です。ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12などの作用で新陳代謝の促進し肌荒れ・口内炎の予防に効果が期待できます。
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ヘパリン類似物質油性クリーム・ローション
- 【保湿作用】【血行促進作用】【抗炎症作用】でお肌の乾燥性病状を軽くする油性クリームとローションです。ヒルドイドのジェネリック品。(※効果には個人差があります)
自宅でできる!冬の肌の乾燥対策のまとめ
- 乾燥対策として、保湿ケアが大事
- 洗顔は30~34℃で素早く優しく洗い、タオルでこすらず押さえるように拭う
- とくに乾燥が気になる人は、朝は洗顔料などを使わず、ぬるま湯で流すだけにする
- 化粧水は、たっぷりと使用する
- セラミド入りやミスト状の化粧水などをこまめに使用する
- 角質には、スクワランオイルなどで隙間を埋めて蒸散を防ぐ
- 自宅で使用できる美顔器も販売されている
- ビタミンA、Bと必須脂肪酸は、積極的に摂りたい栄養素である
- タバコは肌の乾燥によくない
- 入浴の際には、身体をゴシゴシ洗いすぎないことや長風呂に気を付ける
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