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美しい身体を維持するためには「何を食べるか」がとても重要です。
トロピカルフルーツとしてよく知られているパイナップルにも、美容を保つ働きをする栄養素がたくさん含まれています。その美容効果や上手な摂り方を知り、毎日の食生活にぜひ取り入れてみてください。

身近で手に入りやすいパイナップル

身近で手に入りやすいパイナップル

パイナップルpineappleという愛らしい名前は、「pine=松」の「apple=果実」で「松ぼっくり」を意味しているという説があります。パイナップルの実はまさに松ぼっくりのような形をしています。それに加えて、りんごに似た甘酸っぱい味をしていることから、この果物がパイナップルという名称になったとも言われています。

パイナップルは生の果実そのままで売られているほか、カットされたものや冷凍されたもの、缶詰やドライフルーツなど、年中さまざまな形で入手できます。

パイナップルに含まれる栄養素

パイナップルに含まれる栄養素

そんなパイナップルには、どのような栄養素が含まれるのでしょうか。

ビタミンC

酸っぱさのもとになっている成分のひとつがビタミンC。皮膚や軟骨などの土台となる、コラーゲンの生成には欠かせない栄養素です。皮膚が紫外線を浴びて細胞が酸化すると、メラニンという黒色色素の沈着が進みシミの原因になります。こうした細胞の酸化を抑えるのもビタミンCの働きです。そのほか、免疫機能を活性化させたり、抗ストレス作用により疲労回復やストレス緩和を助けたりします。加熱に弱く水に溶けやすい性質から、生に比べて缶詰では含有量が減ります。

ビタミンB1

糖質がエネルギーに変わるのを助ける働きを持ち、代謝を高めたり疲労回復を促したりします。ビタミンCと同じように、加熱に弱く水に溶けやすいため、生に比べて缶詰では含有量が減ります。

カリウム

体内に溜まった余分な水分を外に排出して調節したり、筋肉の収縮を調整したりする働きがあります。

不溶性食物繊維

食物繊維には水溶性と不溶性がありますが、パイナップルに多く含まれるのは不溶性食物繊維です。水に溶けずに保水して膨張するため、便のカサを増やして腸を刺激し排便を促します。また、体内にある不要な有害物質(ダイオキシンや水銀など)を外に排出する役割も持っています。

ブロメライン

たんぱく質を分解する酵素で、消化吸収を助ける働きがあります。パイナップルと肉類を一緒に調理すると、肉の繊維を分解するので柔らかくなります。ただし、熱に弱く加熱するとその働きは失われます。ですから、加熱処理をする缶詰ではその効果はありません。

パイナップルに期待できる美容効果

パイナップルに期待できる美容効果

こうしたパイナップルに含まれる栄養素の働きによって、次のような美容効果を期待することができます。

・シミを予防する
・肌のハリを保つ
・むくみを予防・解消する
・便秘を予防・改善する
・代謝を高める

毎日の美容ケアにもよい働きをしてくれるパイナップル。特徴となる栄養素を効果的に取り入れるためには、お伝えしたように「生で食べる」ことがポイントです。生のパイナップルは身近ではないイメージをお持ちかもしれませんが、最近では一年中手に入れることができます。

パイナップルを取り入れる時の選び方

パイナップルを取り入れる時の選び方

パイナップルを購入する際のポイントや保存方法をご紹介します。

美味しいパイナップルの選び方

一定期間置くと甘くなる果物とは違い、パイナップルは買ってからさらに熟す(糖度が上がる)ことはほとんどありません。ですから、買うときの見極めが大事です。色と形と香りと重さをチェックしましょう。

・葉がついていれば、濃い緑色で、葉先まで生き生きとしているもの
・果実部分の色は黄みを帯びているもの
・甘い香りがするもの
・ずっしりと重みがあるもの
・お尻部分にカビが生え始めていないもの
・軽く押してみて、硬くないもの

完熟していないパイナップルは、甘みが少なく酸味が強くなります。食べにくいばかりでなく、シュウ酸という成分を多く含むため、消化不良や口のなかを荒らす原因になります。

パイナップルの保存方法

前述のように、パイナップルは置いておいてもそれ以上熟すことはありません。ただし、切る前のまるごとのパイナップルであればちょっとしたコツでより美味しく食べられます。
そのコツとは、葉のほうを下にして常温で置いておくこと。パイナップルは葉に近いほど甘みが少なく、下の部分ほど甘みが強いので、逆さまにしておくことで甘みが全体に回ります。葉が入る大きさの、口の広いビンに逆さまに入れておく方法がおすすめです。
切ったパイナップルは冷蔵庫で保存し、2~3日で食べきりましょう。シャーベットのような食感になる冷凍もおすすめです。

パイナップルを食べる時の注意点

パイナップルを食べる時の注意点

パイナップルの実は、一個おおよそ800g程度です。これに対して摂取目安は一日100g程度です。一度にすべて食べきると、糖質の摂りすぎにもなりますし、身体も冷やしてしまうので、量を加減して食べるのが良いでしょう。

また、口のなかの粘膜はたんぱく質で構成されているので、ブロメラインの過剰摂取によってその粘膜が分解されてしまい、ピリピリとした痛みが生じることがあります。この反応には個人差がありますので、パイナップルを食べたとき口のなかに痛みを感じる人は、食べる量を減らしてみましょう。

美容に嬉しい効果が期待できるパイナップル。おやつや朝食など、毎日の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

パイナップルの美容効果のまとめ

  • パイナップルに含まれる特徴的な栄養素は「ビタミンC」「ビタミンB1」「カリウム」「不溶性食物繊維」「ブロメライン」など
  • パイナップルに期待できる美容効果は「シミ予防」「肌のハリを保つ」「むくみや便秘の予防改善」「代謝アップ」など
  • 「生で食べる」ことが栄養素を効果的に取り入れるポイント
  • 買う時には色と形と香りと重さをチェックすると良い
  • 完熟していないパイナップルは食べにくいだけでなく、シュウ酸という成分を多く含むため消化不良や口のなかを荒らす原因になる
  • 切る前のパイナップルは、葉の方を下にして常温で置いておくと甘みが全体に回る
  • 切ったパイナップルは冷蔵庫で保存し、2~3日で食べきる
  • パイナップルの適量は一日100g程度
  • 食べすぎは糖質の摂りすぎや冷えにつながる
文/品川美容スタッフ

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