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年齢とともに気になりだすシミやお肌のくすみ。美白成分として、これまでは「ハイドロキノン」が有名でしたが、いま新たに「ルミキシル」が注目されています。どのような効果が期待できるのか、解説していきましょう。

加齢と紫外線ダメージによる避けられない肌トラブル

肌の悩みは人それぞれ。しかし年を重ねるごとに目立ってくるシミやお肌のくすみは、誰もが避けられないものです。
このようなトラブルの代表的な原因は、大きく分けて2つ。加齢と紫外線ダメージの蓄積です。とくに365日降り注いでいる紫外線の影響は計り知れず、肌が衰える原因の8割は紫外線による「光老化」とも言われています。

地上に届く紫外線には、UVAとUVBの2種類があります。このうち、肌の奥深く、真皮にまで届くUVAは肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、しわやたるみの原因となります。またUVBは、屋外での日焼けやレジャーで肌が赤くなる主な原因で、メラニン色素の生成を促し、シミやそばかす、肌のくすみなどの直接的な原因となります。

このようにして生じてくる肌トラブルを予防するには、日頃からのUVケアが肝心です。日焼け止めやサングラスといった紫外線対策グッズを適切に活用することはもちろん、食事をはじめとした生活習慣を整えることや、十分な睡眠を確保することも重要です。

しかし、それでもシミやくすみは、完全には抑えきれないのが現実です。ですから、美肌を目指すためにはスキンケアを見直し、有効な美容アイテムを取り入れることが必要不可欠なのです。

シミの漂白剤「ハイドロキノン」とは?

従来、シミ対策の美容液などに使われる有効成分としては、ハイドロキノンが有名でした。ハイドロキノンはイチゴやブルーベリーといった果物、コーヒーや紅茶などにも含まれ、天然に存在する成分です。シミのもとになるメラニン色素の生成を抑える作用があり、その美白効果は同じく美白美容液などに使われるアルブチンやコウジ酸の数十倍~百倍とも言われています。さらにメラニンを産生する細胞そのものを減らす効果もあり、「シミの漂白剤」という異名を持ちます。

このハイドロキノン、欧米では主流の美白剤として知られています。日本では当初、皮膚科など医療の場でのみ使用されていましたが、その後規制が緩和され、2002年からは市販品にも配合されるようになっています。とくにシミ、ニキビ跡、レーザー治療後の色素沈着などに有効で、美容クリニックなどではさまざまな施術と併用して使用されることもあります。

ただし、ハイドロキノンは安易に使い続けることができるものではありません。長期間使用すると部分的に白抜けし、白斑のようになる例がみられるからです。また効果が強い分、赤みやかゆみなどの副作用がでる人も少なくありません。ですから、ハイドロキノンを使用する際には、濃度や使用上の注意をよく確認する必要があります。

そんな中、今注目を集めているのが「ルミキシル」です。どのような成分なのでしょうか。

人気が高まる「ルミキシル」

ルミキシルは天然由来のアミノ酸でできたタンパク質で、スタンフォード大学で開発されました。ハイドロキノンと同じように、メラニンの生成を抑制したり、シミの排泄を促す効果を持ちます。ルミキシルの人気が高い理由として、次のことがあげられます。

高い美白効果を期待できる

ルミキシルにはメラニンの生成を抑える働きやシミを排泄する働きがあります。ハイドロキノンのようなメラニン生成細胞を破壊する働きはありませんが、その有効性はハイドロキノンの17倍とも言われています。

皮膚へのダメージや副作用が少ない

ハイドロキノンはシミやくすみに悩まされる人にとって高い効果を期待できる一方で、敏感肌など肌の弱い人は使いづらいというデメリットがありました。これに対してルミキシルは天然由来のアミノ酸から成る成分で、副作用や皮膚へのダメージが少ないという特徴があります。
即効性には欠けるという指摘もあるものの、より安心して美白を目指すことができるため人気を集めています。

広範囲に使うことができる

ハイドロキノンはシミなどが気になる部分へのポイント使いが基本ですが、ルミキシルは広範囲に使用することができます。そのため、顔全体のトーンをアップし、肌のキメを整えたいという人にはもってこいの成分だと言えるでしょう。

使用感がよく、ほかの製品との併用もできる

ルミキシルを配合した製品は、とても滑らかな質感で、肌への伸びのよいものがほとんどです。また、皮膚に潤いを与える作用があるため、保湿効果も期待できます。さらにほかの化粧品の成分と混ざっても安全性に問題がないため、目的に合わせていくつかの製品を併用することもできます。

ルミキシルにデメリットはある?

ルミキシルはさまざまな理由で人気を集めています。一方で費用がかかるというマイナス面があり、その値段はハイドロキノンの2~3倍といわれています。けれども、肌への負担を最小限に抑えながら長期的に美白を目指せるメリットが大きいことから、人気が高まっています。

ルミキシルはどこで購入できる?

ルミキシルが配合されている製品は美容クリニックなどで取り扱われているほか、ドラッグストアやインターネットなどでも購入することができます。アレルギー反応が報告されている例は見られずさまざまな肌のタイプの人が安心して使用できますが、心配な人は念のため、皮膚科や美容外科などで相談しましょう。

自分の肌に合う美白成分を活用しよう

現在、美白効果を謳う製品は多数販売されていますがその費用や効果はさまざまです。宣伝文句だけに左右されず、それぞれに含まれる成分の効果やメリット・デメリットを正しく把握し、有効な美白成分を活用しましょう。

まとめ

  • シミやしわなどの肌トラブルは、多くが加齢と紫外線ダメージによって起こる
  • 肌トラブルの予防には、日頃のUVケアや生活習慣を整えることが重要
  • 完全には抑えきれないシミやくすみ対策には、美容アイテムを取り入れることが有効
  • ハイドロキノンはシミの漂白剤と呼ばれ高い美白効果を期待できるが、副作用もある
  • ルミキシルは、ハイドロキノンの17倍の効果を期待できる注目の美白成分
  • 天然由来のアミノ酸から成るルミキシルは安全性が高く、肌のキメを整える効果もある
  • ルミキシルは高価ではあるが、肌への負担を最小限に抑えながら長期間使用できる
  • さまざまな製品が売られているので、それぞれの効果やメリット・デメリットを理解した上で美白成分を活用することが重要
文/品川美容スタッフ

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