ニキビケアは医療機関で治療するのが常識!?繰り返すニキビの原因と対策は?正しい知識でニキビレスな美肌を手に入れましょう!
一番できて欲しくない場所なのに…「顔」にニキビが多い理由
ニキビは、20代、30代でもできるもの。10代の思春期ニキビと大人ニキビでは、原因の効果的なケアも違います。その理由を知るためには、まずはニキビについて正しく知ることが必要です。
ニキビは医学的には尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)と言い、思春期頃からでき始める脂腺性毛包(毛穴)の慢性炎症性疾患。要するに、毛穴が何らかの理由で炎症を起こしてしまう病気です。
頭部など毛穴の数が特に多い部位は脂漏(しろう)部位と呼ばれ、1㎠あたりの毛穴の数は頭部で約800個、前額部で約400個!頭部以外以外の毛穴の数は、1㎠あたり約100個以下なので、4〜8倍もの毛穴が顔、頭に集中しているのです。密度が高いので、炎症が起こる頻度も高い…だから、一番できて欲しくないお顔に、最もニキビができやすいのです。
日本人の9割以上が悩むニキビ。病院で治療できるって知ってた?
ニキビは日本では推計1500万人の患者がいるとされており、実に日本人の90%以上が罹患した事のある尋常性 = 非常に一般的な疾患といえます。そして、2016年現在で、ニキビで皮膚科に通っている人は10%程度。10人に1人は、もう病院でのケアを受けているんです!
そもそも、ニキビが出来る原因は様々で、種類も1つではありません。まずは「思春期ニキビ」。原因は男性ホルモン(アンドロゲン)の影響による皮脂分泌の増加が第一に挙げられます。額や頬を中心に顔全体にニキビができ、炎症による赤みも強くなります。
次に、成人期、つまり20代から30代のいわゆる「大人ニキビ」。顎やフェイスラインに繰り返し出来ることが多く、男性ホルモンの影響に加え、ストレス、遺伝的素因、睡眠不足や不規則な食事などの生活の乱れ、間違ったスキンケア、生理不順、便秘などの要因が複雑に絡まって出来ると考えられています。
とはいえ、働いている女性にとって、肌に良い生活は中々難しいもの。お昼を菓子パンだけで済ませている、仕事で遅くなった上に付き合いで飲みに行くことが多い、など…心当たりがある方も多いのではないでしょうか?
どうにかしたい…ニキビの種類と状態まとめ
これらのニキビは、アクネ菌などの毛包内常在菌のリパーゼ作用により、皮脂から分解された遊離脂肪酸が皮脂の通り道を刺激して過角化したり、ターンオーバーの乱れによって角質がたまってしまい、毛穴の出口付近が閉じてしまう事から始まります。 では、今あるニキビがどれくらい進行しているのか、跡が残ってしまうのかどうか、などを見ていきましょう。
白ニキビ
通常、皮脂は体毛を伝って外に排出されますが、毛穴が閉じてしまう事によってただでさえ過剰に産生されている皮脂が行き場を失い毛穴に留まってしまいます。この状態を面皰(めんぽう)と言い、毛穴が閉じているものは白く見えます。これが白ニキビです。潰さずに直すことができれば、跡は残りにくい状態です。
黒ニキビ
毛穴が開いて皮脂が空気に触れて、酸化したり汚れたりしたものは黒く、黒ニキビと呼ばれています。白ニキビ、あるいは黒ニキビの状態で治療を行わないと、アクネ菌が皮脂を栄養源として増殖してしまいます。
赤ニキビ
アクネ菌が産生する物質によって、毛穴の上皮細胞が破壊されて真皮を刺激する事により炎症が起こり、皮膚が赤く見えます。これが紅色丘疹(こうしょくきゅうしん)=赤ニキビの状態です。こうなってしまうと、跡が残ってしまう可能性が出てきます。
黄ニキビ
さらに炎症が進むと、膿疱(のうほう)となって、膿が見える状態になります。これが黄ニキビと呼ばれるものです。炎症が拡大して皮膚深部に達すると嚢腫(のうしゅ=膿が溜まった状態)や硬結ができて瘢痕(はんこん=深さのある傷跡)を形成し、消す事が難しい跡が残ることが多くなってしまいます。
20代、30代でも悩む人は多い…!ニキビ肌の悩みは心にも影響
実は、ニュージーランドの12~18歳、9567人を対象とした調査では、ニキビがあるとうつの症状が出る確率が2.04倍、不安障害の確率が2.30倍、自殺企図の確率が1.83倍という結果が出ています。
通常であれば生命に危険が及ぶ事のないニキビですが、私たちのQOL(=quality of lifeクオリティ・オブ・ライフ)を下げる原因となっているという事が分かります。QOL、つまり生活の質や日々の満足度が下がることで、精神疾患への罹患率や自殺の可能性が上がってしまうことがあるのです。
セルフケアより効果を実感!早めの治療が美肌への分かれ道
2011年にガルデルマ社が行ったアンケートによると、医療機関でのニキビ治療で治療効果を実感した人は71.6%、治療にメリットを感じた人は69.8%おり、中でも、もっと早く医療機関を受診すれば良かったと感じている人は33.1%、市販薬やニキビ用化粧品より効果が高いと感じている人は29.3%と、セルフケアよりもメリットを感じた方が多かったようです。
ニキビは病気です。現在は塗り薬も様々な種類が使用を認められていますし、皮膚科、美容皮膚科ではレーザーや光治療、新しいタイプのピーリング、根本から肌の状態を見直す治療法など、症状に合わせて様々な治療を受ける事ができます。初期に対処した方が跡も残らずきれいになりますので、早めの治療を心掛けましょう!
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