肌がピリピリ…繰り返す「敏感肌」の原因と対策

敏感肌とはお肌のバリア機能が低下し、刺激を受けやすくなっている状態のことをいいます。通常、お肌には免疫力（バリア機能）が備わっていますが、これが様々な理由で機能しなくなると、刺激から守ることができずに炎症や赤みを起こしてしまうのです。

具体的な症状としては、いつもの化粧水がピリピリ沁みるようになってしまったり、髪や洋服が触れるだけでかゆくなったり。また、生理前にニキビができやすくなるのも敏感肌の特徴として挙げられます。

敏感肌になる原因として、ストレス・体調の変化・睡眠不足などによる内的要因や、紫外線・気温・乾燥などの外的要因があると言われています。また、花粉などのアレルギーを発症しやすい時期に敏感肌になることもあるようです。

＜内的要因＞
・ストレス
・体調、ホルモンバランスの変化
・睡眠不足
・乱れた食生活
・不規則な生活習慣 など

＜外的要因＞
・紫外線、気温、乾燥など天候によるもの
・化粧品などに含まれる化学物質やアルコールなどの刺激
・花粉などのアレルギー物質
・間違ったスキンケア
・過度な摩擦などの刺激 など

これらの要因で、お肌のターンオーバーサイクルが乱れると、新しい角質がうまく作られずバリア機能も低下してしまいます。その結果、少しの刺激にも過敏な状態、つまり敏感肌を作り出してしまうのです。また、ターンオーバーサイクルの乱れは肌のくすみやシミ、シワ、乾燥など老化の原因にもなりますので注意が必要です！

「いつもより刺激を受けやすいな‥」「炎症というほどでもないけど、なんとなく痒い」 「赤みが引かない」そんなお肌のサインには最初のケアが肝心です。見逃さずにしっかりとお肌と向き合いましょう。

＜まずは内的要因を改善することから！＞
内的要因は比較的改善しやすいもの。中でも注目したいのは睡眠不足を解消することです。よい睡眠をとることで「成長ホルモン」が分泌され、肌のターンオーバーが活性化し新しい肌が生まれやすくなります。いつも頑張りすぎてしまう人も、たまには早く寝てしっかりと休むことを心掛けましょう。また、自分なりのストレス解消法を見つけておくこともおすすめです。敏感肌になってきたから対策‥ではなく、日頃から原因を作らないようにすることがポイントです。

＜外的要因には、普段のスキンケアの見直しを！＞
自分ではどうにもならないことも多く、何がトラブルのもとになっているのかも分かりにくいのが外的要因。まずは、合わない化粧品を使っていないか、メイクや洗顔料は残らずしっかり落とせているか、角質が気になるからと刺激の強いケアをやりすぎていないか、など基本的なところからチェックしてみましょう。

要因の解消とともに大切なことは、肌への刺激をできるだけ減らすことです。敏感肌になっているな、と感じたら、とにかくいつもよりお肌を優しく扱うことを心掛けてみてください。洗顔の際も、お肌に手を触れずに多めの泡で優しく包むように洗うことや、洗顔後も擦らずに、タオルを押し当てるようにして水気を拭き取るなどは、ちょっとしたことですが肌へのダメージを軽減することができます。

また、ケミカルピーリングや角質ケアなど刺激の強いものを避けるのはもちろんですが、拭取りタイプのクレンジング剤なども肌を擦って負担を与えてしまうため注意が必要です。落としすぎるケアは避け、シンプルな成分の化粧水やクリームでの保湿を心がけてください。