ほうれい線とは
ほうれい線とは、鼻の両側から口元にかけてできる縦のしわを指します。年齢を重ねると目立ってくるもので、誰もが抱えるお悩みです。このしわは、肌の張りの減少やホホのたるみによって現れます。ほうれい線が濃くなると、総じてお顔が年老いた印象になるため、改善を希望する人が後を絶ちません。
ほうれい線ができる原因
ほうれい線は多くの原因によって生じます。次に、主要な要因を分かりやすく説明します。
加齢と肌の老化によるたるみ
年齢を重ねると肌のコラーゲンやエラスチンの増生がされなくなり、それが原因で肌のハリが失われます。その結果、お顔を形成する骨格や筋肉、脂肪や皮膚がたるんできて、ほうれい線が深くなります。お肌の老化は40代から進むため、この傾向が強くなります。
紫外線による影響
紫外線はお肌のコラーゲンやエラスチンを壊してしまうといった悪影響を与えます。長い時間紫外線にさらされると、肌はハリを失います。適切な紫外線対策をしないと、若い人でも男女関係なく早い段階でほうれい線はできてしまいます。
肌の乾燥
肌がカサカサに乾燥すると、肌の保護機能が弱まり、外部からの影響を受けます。乾燥肌はハリを失い、薄いシワも濃くなってほうれい線もできてしまいます。冬の寒い乾燥した時期は、こまめな保湿が大切です。
生活習慣の影響
スマホを一日中みては好きな食べ物ばかり食べてしまう…。生活リズムの乱れ、バランスの悪い食事による栄養欠如はほうれい線を引き起こす要因です。また充分な睡眠がとれていなかったりすると肌のターンオーバーを鈍化させ、お肌の老化を進めます。また、タバコやお酒を飲みすぎたりすると肌に悪影響を及ぼしますので、きちんと生活を正すための対策をしましょう。
ほうれい線の予防策
ほうれい線を予防するためには、日常的なケアと生活習慣の見直しが重要です。以下に具体的な予防策を紹介します。
不規則な生活習慣やストレス、栄養不足などは、ほうれい線の原因となります。睡眠不足や偏った食事は肌の新陳代謝を低下させ、肌の健康を損ないます。また、喫煙や過度のアルコール摂取も肌に悪影響を与え、ほうれい線が現れやすくなります。
日常的なスキンケアのポイント
ほうれい線を防ぐためには、日々の肌対策が重要です。まず、毎日のクレンジングと洗顔で肌の汚れをきちんと洗い流し保湿します。保湿成分がたっぷり含まれた化粧水やクリームを使って、お肌の乾燥を予防して、ハリのあるお肌をキープします。化粧品も肌に優しいものを使用しましょう。さらに、週に1~2度は美容液やシートマスクを行うことも有効な対策です。
紫外線対策と保湿の重要性
ほうれい線の主な原因のひとつに紫外線があります。日々対策が必要となりますので特に外へ出掛けるときには肌のバリア機能をキープするためにも日焼け止めクリームを忘れずに塗りましょう。帽子やサングラスを使って紫外線を防ぐことも有効です。また冬は空気も乾燥して、エアコンつけっぱなしの状態で長時間過ごしがち。室内はなるべく加湿器で加湿するようにします。
健康的な生活習慣の維持
ほうれい線対策として健全なライフスタイルをキープすることも重要です。しっかり睡眠時間を確保し、栄養バランスのよい食事を続けましょう。とりわけビタミンCやビタミンEは抗酸化作用があり、マメに取り入れると加齢の影響を受けずらくしてくれます。有酸素運動や軽い体操など身体を動かすことで、血流が改善され、肌のターンオーバーを促進します。
表情筋の『体操』トレーニングは注意して
最近では、メディアなどでほうれい線の改善のために、お顔の筋肉トレーニングが流行しています。頬がたるむ原因のひとつに筋肉の緩みがありますが、筋肉タイプの方が頬の筋肉を鍛えてしまってほうれい線ができてしまうため、逆効果という意見もあります。
ほうれい線の溝は一度刻まれると、自己ケアでは目立たなくするのは難しく、できてしまってから慌てて予防を行っても満足のいく効果は得られません。
肌のたるみが生じる前から予防を行うのが理想的ですが、できてしまったほうれい線を取り除くには医療機関に相談するのがもっとも安心で確実と言えます。品川美容外科ではヒアルロン酸やボツリヌス・トキシン注射による「プチシワ取り」をはじめ、レーザー照射、美容液の導入やピーリングなどお肌のハリや潤いを取り戻しシワを薄くする治療を各種ご用意しています。カウンセリングでまずは、お顔全体のシワやお肌の状態を確認し、ご予算やご要望をしっかりお伺いしながら適切な治療法をご提案いたします。ご相談は何度でも無料ですのでお気軽にご来院ください。
スキンケアでほうれい線を
目立たなくする方法
ほうれい線の進行を防ぐには、日々のお肌のお手入れが不可欠です。どのようにしたらよいかを以下で解説します。
レチノール製品の効果と使用方法
ビタミンAの一形態であるレチノールは、皮膚の新陳代謝を促し、コラーゲンの増生をサポートします。ほうれい線治療には有効ですが、使う場合は注意が必要です。レチノール製品は夜間に使うのがおススメです。レチノールは紫外線に対して敏感であり、日の当たる昼間に使うと皮膚に損傷を負わせてしまう可能性があります。初心者の方は、濃度の低い製品から使って、少しずつ濃度を増していくのが一般的です。敏感肌の方は週に2~3回使ってみて、皮膚のコンディションを観察しながら回数を調整していくことが推奨されます。
ヒアルロン酸入りの化粧品の選び方
ヒアルロン酸は保湿性に優れた物質で、ほうれい線に直接注入することで改善する効果があります。保湿を目的として化粧品を探される場合は、まず成分リストをチェックしてヒアルロン酸が含まれていることを確認しましょう。ヒアルロン酸は種類や分子量によって肌への浸透度が変わります。低分子であるほど浸透性が高まるため効果を実感しやすいでしょう。セラミドやコラーゲンといった成分も含まれているとより高い保湿効果が得られますのでおすすめです。
フェイシャルマッサージのやり方
お顔のマッサージは、血液の循環を良くし、筋肉の緊張を緩めますので、ほうれい線対策に有効です。下記はフェイシャルマッサージの手順です。誰でも手軽にできる簡単なほうれい線の消し方を解説します。
クレンジングや洗顔を終えたら、お顔にまんべんなく保湿クリームやオイルを塗っていきます。その後に指の腹で、ほうれい線をなぞるように優しく押し上げる感じでマッサージします。耳の下からアゴに向かって、リンパの流動を促すようにマッサージしていきます。仕上げに顔全体を優しくポンポンと触れる程度に叩き、血液の循環を促します。マッサージは1度に5分くらいがよいでしょう。日々継続していれば十分効果は現れます。
市販器具のマッサージガンなども有効ですがやり方を誤ると逆効果となりますので注意しましょう。治したい一心で頭や口の中が振動するくらい高い出力でやったり、痛いのを我慢して長時間続けたりするとかえって悪化してしまいます。
メイクの工夫
メイクによるほうれい線の消し方をご紹介します。最初にほうれい線の箇所にコンシーラーを塗り、ほうれい線部分を覆います。この場合、リキッドタイプのコンシーラーだとナチュラル感が高まります。ファンデーションをうっすら均一に塗って、ほうれい線が目立つ箇所に優しくパウダーを入れます。加えてハイライトを頬骨上に少し乗せることで、光効果がほうれい線を目立たなくしてくれます。お化粧をする場合は、保湿を十分して、お肌が乾燥しないようにすることが重要です。
ほうれい線(法令線)の
タイプ別治療法
加齢による皮下脂肪の減少が主な原因!
たるみタイプ
皮膚のたるみが
原因となっているタイプ
- 仰向けだと気にならないが、起きた時くっきりシワが目立つ
- 頬の脂肪が減り、皮膚がたるんできた
- シワが目立ってきてまだ間もない
たるみタイプの説明
加齢によるお肌のハリの低下、頬の皮下脂肪が減少することでほうれい線が目立つタイプ。
皮膚のたるみが原因であることから、仰向けになった状態で鏡を見るとほうれい線が薄くなるのが特徴です。ある程度の年齢になるとほとんどの方がこのたるみタイプに該当します。
たるみタイプの対処法
お肌のハリを保つをことが大事!
お肌の乾燥はほうれい線を悪化させる原因の1つです。お肌にハリを与えることで予防・改善に繋がるため、日頃から紫外線対策や十分な睡眠や栄養バランスのとれた食事、適度な運動など、健康的な生活を心掛けることが大切です。
また老化と共に表情筋が衰えると顔全体の皮膚が下がり、ほうれい線が目立ってくるため、表情筋を鍛えるのもおすすめです。
- ※タイプ分け・対処法は、あくまで目安です。正しい診断は医師が行いますので、医師にご相談ください。
たるみタイプの治療内容
ハイフなどの照射治療や糸リフト治療がおすすめです。
たるみタイプのほうれい線におすすめの治療
小鼻の周りの骨が凹んでいることが原因!
くぼみタイプ
小鼻のまわりのくぼみが
原因となっているタイプ
- 口もとが引っ込んでいるように見える
- 線というよりくぼみである
- 小鼻の横が凹んでいる
くぼみタイプの説明
小鼻のまわりの骨が凹んでいるアジア人に多いタイプ。
ほうれい線の付け根の部分が特に深いのが特徴です。主に骨格が原因のため年齢に問わず現れますが、加齢に従った骨の萎縮などが加わり、ほうれい線がより目立つようになります。
くぼみタイプの対処法
急激に体重を落とすダイエットに注意!
もともとの骨格によるものですが、加齢によって頬の皮下脂肪が痩せやすく筋肉も落ちることでほうれい線ができやすいため、急激に体重を落とすダイエットなどは控えるようにしましょう。
- ※タイプ分け・対処法は、あくまで目安です。正しい診断は医師が行いますので、医師にご相談ください。
くぼみタイプのおすすめ治療内容
凹んだ部分にボリュームを与えるヒアルロン酸注射がおすすめです。
くぼみタイプのほうれい線におすすめの治療
頬の筋肉が発達していることが主な原因!
筋肉タイプ
頬の筋力の強さが
原因となっているタイプ
- 仰向けになってもほうれい線が薄くならない
- 笑った時にできるほうれい線が深い溝になる
- 無表情でもシワが目立つ
筋肉タイプの説明
頬の筋肉が発達することで、長い筋のようなほうれい線ができるタイプ。
笑った時にほうれい線がくっきりと目立つのが特徴です。
筋肉タイプの対処法
顔の筋肉を鍛える運動などは避け、スキンケアを念入りに!
頬の筋肉が強いため表情筋を鍛える運動などは、より深いシワとなって表情に癖がついてしまうため避けましょう。また皮膚のハリが衰えると皮膚の浅いところにシワができやすいため、日頃のスキンケアを丁寧にすることを心掛けてください。
- ※タイプ分け・対処法は、あくまで目安です。正しい診断は医師が行いますので、医師にご相談ください。
筋肉タイプのおすすめ治療内容
ヒアルロン酸注射または美肌注射(成長因子注入)がおすすめです。
筋肉タイプのほうれい線におすすめの治療
加齢を含め複数の要因が重なったことが原因!
混合タイプ
複数の要因が
重なって起こるタイプ
- 無表情でもシワが目立つ
- 皮膚が垂れてきている自覚がある
- 口もとが引っ込んでいるように見える
複数要因タイプの説明
皮膚のたるみ型と骨のくぼみ型の混合タイプです。
また35歳以上で最も多く、複数の要因が重なってできたほうれい線が特徴です。
複数要因タイプの対処法
お肌のハリと急激な体重の増減には注意!
原因は1つではないため、お肌の改善やたるみの引き上げ、ボリュームアップなどの様々な治療を併用することをおすすめします。一方、混合型の中でも特に対処が難しいのは、頬の脂肪が厚いタイプです。
頬の脂肪が厚いと重力でシワやたるみが悪化してしまいます。一度多く脂肪が付いてしまうと、ダイエットしてもたるみが残るため、なるべく太りすぎないよう注意が必要です。
- ※タイプ分け・対処法は、あくまで目安です。正しい診断は医師が行いますので、医師にご相談ください。
複数要因タイプのおすすめ治療内容
ヒアルロン酸注射または美肌注射(成長因子注入)、ハイフなどの照射治療や糸リフト治療がおすすめです。
複数要因タイプのほうれい線におすすめの治療
おすすめの組み合せ治療
ここでご紹介した治療に、さらに下記施術を組み合わせることにより、より高い効果を得ることができます。詳しくはカウンセリングにでドクターにご相談ください。
ほうれい線(法令線)の
進行度
ほうれい線は、進行度に合わせて最適な治療法を見つけるのも1つの手段です。重度になる前に、早期治療することで老化の進行を遅らせることができます。ほうれい線で悩んでいる多くの方は、いくつかの原因が混在していることがほとんどです。そのため組み合わせて治療をすることで、より若返り効果を実感することができます。
当院では、ヒアルロン酸注射、美肌注射のほか、糸リフトや医療ハイフ(HIFU)などの若返り治療を各種取りそろえております。まずは医師による無料カウンセリングでお一人おひとりのお悩みやご要望を伺いながら、適切な治療をご提案いたします。一緒にエイジレスなお肌を目指しましょう。
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部分的にうっすらとしたほうれい線がある方は軽度になります。
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はっきりとしたほうれい線が全体的にみられる方は中程度になります。
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頬のたるみがほうれい線にかぶさり、ほうれい線とマリオネットラインが繋がってみえる方は重度になります。
- ※あくまでも目安になります
30代~50代の30名に聞きました。あなたのお肌で気になることは?
当院で行ったアンケートによると、30代以降の女性の約30%が「ほうれい線で悩んでいる」と答えたことが分かりました。また、約21%の方が「(たるみによって)縦方向に伸びる毛穴に悩んでいる」と答えています。
この答えも含め、約50%の方が加齢によるたるみを感じていることがわかります。加齢に伴うほうれい線やシワ、たるみを改善するにはさまざまな治療方法があります。
【年代別】おすすめのほうれい線改善方法
ほうれい線は各年代によって状態も違ってきます。年齢に合わせた対策を行うことが必要です。より有効な年齢毎の推奨ケアを解説します。
10代のほうれい線の特徴と改善方法
10代の頃は、ほうれい線はあまり目立ちませんが、早めのお手入れが将来の老化防止に役立ちます。
老化防止方法: お肌のお手入れを毎日しっかり行い、感想を避け保湿を意識することが大切です。さらに、紫外線ダメージを極力避け、肌を保護することも必要です。
20代のほうれい線の特徴と改善方法
20代では、メイクする機会も増え初期のほうれい線が現れる原因となることもあり早めの対策が効果的です。
スキンケア: 保湿効果の高い化粧品やセラミドを含む製品を使って肌の水分を保つようにしましょう。マッサージなども効果的です。整形や美容医療におけるほうれい線の消し方としてはヒアルロン酸による治療がおすすめです。
生活習慣: 規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠をとることで、肌の新陳代謝を促しましょう。
30代のほうれい線の特徴と改善方法
30代になると、コラーゲン不足が原因でほうれい線が目立ち始めることが多くなります。適切なケアが必要です。
スキンケア: レチノールやビタミンC誘導体を含むエイジングケア製品を取り入れることで、肌の弾力を保ちます。
美容医療: ほうれい線が深くなってきた場合、ヒアルロン酸注入などの美容医療を検討することもおすすめです。
40代のほうれい線の特徴と改善方法
40代では、女性ホルモンの急激な減少が原因で肌のたるみが進行し、ほうれい線がさらに目立つようになります。
スキンケア: エイジングケアに特化した製品を使用し、肌のハリを取り戻すことが大切です。
美容医療: HIFUや糸によるリフトアップ治療など、即効性のある施術を取り入れることで、ほうれい線を効果的に改善します。
50代のほうれい線の特徴と改善方法
50代では、お肌のあらゆる機能低下が原因でほうれい線だけでなく、顔全体のたるみが気になるようになります。
スキンケア: 集中的なエイジングケアが必要となります。高濃度の成分を含む美容液やクリームを使用することが効果的です。
美容医療: 糸によるリフトアップやHIFU、さらにはフェイスリフト手術など、本格的な治療を検討することをおすすめします。
よくある質問
Q ほうれい線はどうしたら消えますか?
A ほうれい線を改善するには、いくつかの方法を組み合わせることが重要です。スキンケアでは、レチノールやヒアルロン酸を含んだ製品を使うことで、肌のハリを向上できます。さらにヒアルロン酸注射や糸リフトによるフェイスアップ、超音波ハイフなどの治療法も有効な治療手段です。日頃のお手入れと適した美容治療を併用することで、ほうれい線を効果的に目立たなくすることができます。
Q ほうれい線の一番の原因は何ですか?
A 加齢によるお肌のたるみが、ほうれい線が生じる最大の要因です。年齢を重ねるにつれて、コラーゲンやエラスチンの増生が減ってくると、お肌のハリが低下するためほうれい線が現れます。さらに、紫外線の影響や乾燥によるダメージ、不規則な生活習慣も要因のひとつです。
Q ほうれい線に一番効くのは何ですか?
A ほうれい線に対する最適な処置法は、年齢差や肌の状態、個々の生活習慣によって異なりますが、通常ですとヒアルロン酸注射や糸リフトを使ったフェイスアップが、すぐ効果が現れる点や持続効果の高い手法として一般的です。お肌のお手入れに関しては、レチノールやビタミンC誘導体を含むアイテムが人気です。毎日のお手入れと美容医療を併用することで、より良い結果が得られるでしょう。
Q ほうれい線は筋トレで改善できますか?
A 顔の筋肉を鍛えるトレーニングやエクササイズは、ほうれい線の予防や改善に有効です。顔の筋力強化は、たるみ防止につながり、ほうれい線も目立たなくしてくれます。しかし深く刻まれたほうれい線に対しては、筋トレだけ効果を出すことは困難です。日々のお手入れや美容施術を組み合わせるとよいでしょう。
Q ほうれい線治療にかかる平均費用はどれくらいですか?
A ほうれい線の治療費は、選択する治療法やどこのクリニックで受けるかによっても変わります。普通の治療法の平均的な費用は、ヒアルロン酸注射が1回につきおよそ3~10万円、糸リフトを使ったフェイスアップが1回につきおよそ10~30万円、超音波ハイフが1回につきおよそ5~15万円です。具体的な料金については、クリニックのドクター診断時に確認しましょう。